【標語】2025年1月の標語
「主の声が聞こえる時」(マタイによる福音書 2章13-23節)
教会の暦は降誕節に入りました。そして1月6日は公現日。降誕したキリストが公に現れ、神の栄光がすべての人に輝きはじめていることを賛美します。東方の三人の博士がイエス様を訪れたことがマタイ福音書に記されています。
ところが公現のキリストはこの直後、父ヨセフが夢で聞いた「ヘロデが殺そうとしている、エジプトに逃げろ」の声によって、避難せざるを得ませんでした。そしてヘロデの幼児虐殺。この暴力的な危機の中で、叫びたくとも声を押し殺ししていた人たちの嘆きはどれほどだったでしょう。しかし主なる神はこの危機と共におられ「起きてイスラエルの地に行きなさい」と希望を告げたのです。
イエス様はこの後洗礼を受け、弟子を得て、宣教を開始します。主の声を聞き、ご自分の声で語りかける、「福音のはじめ」です。
旧約の時代から今に至るまで、絶えることのない嘆きと共に在る救い主キリストの声が聞こえてきます。