今月の標語

2023年10月「 祈りによらなければ 」

(マルコによる福音書 9章29節)

   ある子どもの重い病を癒せなかった弟子たちにイエス様が言いました―《この種のものは、祈りによらなければ決して追い出すことはできない》。祈りが足りないのではありません。祈りの、ほんとうの力を勘違いしていたのです。

   人は、どうにもならない問題を抱えたとき、自分の力を越えた大きなものにすがりたくなります。誰もが心の奥深くに持ち合わせている「心の力」。それが祈りなのではないでしょうか。 

   ただ、願いがどれほど切実でも、どの神に祈ればいいのか、どう祈ればいいのかがわからないと、祈りは漠然としたままです。祈っても祈っても、心の落としどころが見つからないまま…。

   そこで私たちは、祈るとき、イエスの名を呼び、祈りを託すのです。神様に届くように、と。いえ、神様がすでに知っていてくださると信じ、すべてをゆだねるのです。そして、最善の道が与えられるまでの間を待つ―今を生き切る力が、ほかならぬ祈りから生まれるのです。



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